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2015年11月08日

12/5(土)遠藤ミチロウ

遠藤ミチロウ
Live 2015『FUKUSHIMA』




パンクヒーローとして現在も君臨する遠藤ミチロウ(ex.ザ・スターリン)。
4月にリリースされたニューアルバム『FUKUSHIMA』を引っさげて、一夜限りの那覇公演です。

◎公式サイト
http://apia-net.com/michiro/index.html

遠藤ミチロウ
Live 2015『FUKUSHIMA』


日:2015年12月5日(土)
場:BARドラミンゴ(那覇・桜坂劇場そば)
時:開場19:00 開演19:30
料:前売2,500円 当日3,000円(要1ドリンクオーダー)

メール予約= harvestfarmokinawa@gmail.com
件名:遠藤ミチロウ
本文にお名前、枚数、連絡先をご記入の上お送り下さい。
電話予約=ハーベストファーム
080-4131-3625  

2015年10月30日

ハシケン・デビュー20周年記念ツアー



沖縄とも関わりの深い、シンガーソングライター・ハシケンさんのデビュー20周年ツアー、コザ、浦添、那覇の3カ所で公演を行います。
彼がコザで照屋政雄さんから三線の手ほどきを受けたのは20年以上も前のことです。豊かなメロディー、独特の心地よい小節のきいた歌声。この機会に改めてその音楽に触れてみてください。

ハシケン・デビュー20周年記念ツアー
http://www.hasiken.com

日程:12月11日(金)
会場:シアタードーナツ(沖縄市)
TEL:070-5401-1072
住所:沖縄市中央1-3-17-2F
Web site:http://theater-donut.okinawa

日程:2015年12月12日(土)
会場:groove(浦添市)
TEL:098-879-4977
住所:浦添市勢理客 2-18-10 B1F
Web site:http://www.cosmos.ne.jp/~groove/

日程:2015年12月13日(日)
会場:Sound M's(那覇市)
TEL:090-1067-8055
住所:那覇市久茂地3-29-68-3F
Web site:http://soundms.ti-da.net

<3公演共通>
時間:開場19:00 開演19:30
料金:前売2,500円 当日3,000円
※入場時別途1ドリンクオーダーが必要
11/1(日)メール受付開始。
メール送付先:harvestfarmokinawa@gmail.com
件名にハシケン予約・本文に日付・会場名・名前・枚数を記載
問・電話予約=ハーベストファーム
080-4131-3625
  

2015年09月01日

12/29(火)GONTITI(桜坂劇場)

GONTITI の年忘れ in オキナワ2015

パーカッション:辻コースケ



GONTITI(ゴンチチ)恒例の年末沖縄公演決定!
9/9には、昨年の『ダブル還暦フェスティバル』の模様を納めたライブCD+DVD(2枚組)を発表する二人。
2本のアコースティックギターの音色が紡いで描き出す、まるで映画のような情景。
カセット・コンロスなどでもおなじみのパーカッション・プレイヤー辻コースケも参加して、心地よいグルーヴも披露してくれます。

GONTITIオフィシャルホームページ http://www.gontiti.jp

GONTITI の年忘れ in オキナワ2015

日/2015年12月29日(火)
場/桜坂劇場 ホールA(那覇市牧志3-6-10)
時/開場18:30 開演19:00
料/前売4800円 当日5300円(全席自由・入場整理番号付)
※入場時別途300円ドリンクオーダーが必要
※未就学児童の入場は不可

◎イープラスプレオーダー
受付期間:10/3(土)12:00〜10/12(月・祝)18:00

◎一般発売日:10月24日(土)
<プレイガイド>
桜坂劇場窓口・リウボウ8階プレイガイド・ファミリーマート各店・イープラス
ローソンチケット・チケットぴあスポット

お問い合わせ・電話予約=桜坂劇場
098-860-9555
※電話予約について、お席の確保はさせていただきますが、整理番号の採番は購入時となります。
 あらかじめご了承下さい。  

2015年08月05日

10/11(日)ウルフルケイスケ(那覇・ドラミンゴ)

ウルフルケイスケ
MAGICAL CHAIN ひとり SPECIAL 〜2015秋冬〜



コザでのウルフルズのライブの翌日、那覇でウルフルケイスケさんのソロライブが決まりました。キャパ30人ほどの小さな会場です。ご予約はお早めに!

◎ウルフルケイスケOfficial Web Site
http://www.ulfulkeisuke.com

日/2015年10月11日(日)
場/BARドラミンゴ(那覇市牧志3丁目6−6/桜坂劇場近く)
時/開場18:30 開演19:00
料/前売3,000円 当日3,500円(全席自由)
※入場時別途1ドリンクオーダーが必要

◎8/7日(金)予約開始。

<メール予約>
申込アドレス harvestfarmokinawa@gmail.com
件名:10/11ウルフルケイスケ
本文に、氏名・枚数・連絡先を記載してお送り下さい。

<問・電話予約>
ハーベストファーム098-890-7555  

2015年04月26日

6/20(土)新良幸人presents 第25回一合瓶ライブ

新良幸人presents 第25回一合瓶ライブ

Thank You! Sold Out!
前売チケットは完売しました。当日券は状況をみながらの販売となります。

**********

(6/17追記)
新良幸人presents 第25回一合瓶ライブ。
開場時間前に【Pre-show】を、さんご座キッチンのオープンデッキで開催します。
出演は、昨年の「一合瓶ライブ」に出演した読谷が誇るロックスター・ナオキ屋、
そして毎年「一合瓶ライブ」に泡盛「白百合」を届けてくれる池原コーイチ(from 石垣島・池原酒造所)のお二人です。

スタート:16:30
チャージ無料(座席をご利用の場合はご注文をお願い致します)


**********

出演
新良幸人withサンデー
新良幸人×サトウユウ子(「浄夜」セッション)
SAKISHIMA meeting(新良幸人×下地勇)
新良幸人×大島保克(「白保」セッション)
やちむん




うた・三線と、泡盛を 静かに味わう。

新良幸人のうた・三線と、泡盛を楽しむという趣旨で、「慰霊の日」を静かに意識しつつ1991年にスタートした『一合瓶ライブ』も今回で25回目。
今回は、全面に新良幸人を大フィーチャーした、“新良幸人フェス!”。
歳を重ねることで、表現の仕方にも広がりと深みを増している新良。さまざまなカタチでその歌声を楽しめそうだ。
泡盛に酔いしれつつ、極上の歌と音楽を堪能したい。
当日は、ホール内にバーカウンターを設置。

新良幸人presents 第25回一合瓶ライブ

出演
新良幸人withサンデー
新良幸人×サトウユウ子(「浄夜」セッション)
SAKISHIMA meeting(新良幸人×下地勇)
新良幸人×大島保克
やちむん


日/6月20日 (土)
場/桜坂劇場ホールA(那覇市牧志3-6-10)
時/開場17:15 開演18:00
料/前売4,000円 当日4,500円 (整理券番号付き)
※同伴の未成年の方当日のみ2500円(ご入場は成人の方とお願いします)
※未就学児膝上500円
※泡盛フリードリンク(入場時年齢を確認の上、リストバンドをつけていただきます。未成年の方はソフトドリンクでお楽しみ下さい)

問=桜坂劇場098-860-9555
  

2015年04月10日

5/27(水)HANGGAI(ハンガイ)(桜坂劇場)


HANGGAI(ハンガイ)JAPAN TOUR 2015




中国・内モンゴルから
最強のロックバンドがサクラザカへ!

中国・内モンゴル出身のロックバンド、HANGGAI(ハンガイ)初の沖縄公演が決まりました。

北京でパンクバンド、T9楽隊を率いていたイリチが故郷モンゴルの伝統音楽と出会い、ホーメイや馬琴頭を操るメンバーと結成した。民族楽器だけでの演奏をベースに、洋楽器をプラスして現在の形に到達。

REMやニール・ヤングを手掛けたケン・ストロングフェローをプロデューサーに、マーク・リーボウをゲストに迎え、伝統音楽とロックの自然な融合に成功しています。
その音楽は、世界中のフェスティバルでも絶賛されています。お見逃しなく!

HANGGAI(ハンガイ)JAPAN TOUR 2015

日/2015年5月27日(水)
場/桜坂劇場ホールA(那覇市牧志3-6-10)
時/開場18:30 開演19:00
料/一般前売3,000円 当3,500円
  中学高校大学前売・当日共2,000円(要学生証提示)
  小学生前売・当日共1,000円
  (全席自由)
※入場時別途300円の1ドリンクオーダーが必要
※小学生以上有料 未就学児膝上無料
<プレイガイド>
桜坂劇場窓口・コープあぷれ・リウボウ8Fプレイガイド
チケットぴあスポット(Pコード262-657)・ローソンチケット(Lコード85508)
ファミリーマート各店・イープラス

問・電話予約=桜坂劇場 098-860-9555  

2015年02月18日

2015/6/5(金)-6(土)高良結香(那覇・宜野座)

高良結香 Yuka Takara Live 2015
『Still Dreaming』
ゲスト:Alvin Ing(アルビン・イン)


熊木敏郎(ギター)
林ユージ(キーボード)
中村 亮(ドラムス)
高尾秀樹(ベース)



みんなを笑顔にする歌とダンス!
1年5ヶ月ぶりの沖縄公演が決定!

アメリカを拠点に活動を行う那覇市出身の高良結香、1年5ヶ月ぶりの沖縄単独公演。この間に出産を経て、女性としてアーティストとしてさらに新たな視野をもった彼女。ニューヨーク・ブロードウェイでも非常に評価の高い、その歌とダンス、豊かな表現力に触れてみては。
今回もゲストにブロードウェイのレジェンド、アルビン・インも出演する。

◎高良結香プロフィール
那覇市出身。ニューヨーク・ブロードウェイで『マンマ・ミーア!』、『コーラスライン』、『RENT』など、数多くのミュージカルの舞台に立つ。まさにアジアを代表するパフォーマー。沖縄とアメリカを往復しながら、音楽活動やワークショップも行なっている。

高良結香 Yuka Takara Live 2015
『Still Dreaming』
ゲスト:Alvin Ing(アルビン・イン)


◎那覇公演
日/2015年6月5日(金)
場/桜坂劇場ホールB(那覇市牧志3-6-10)
時/開場18:30 開演19:00
料/一般前売3000円 当日3500円(全席自由)
  高校生以下2000円(全席自由)
  未就学児膝上無料
※入場時別途300円の1ドリンクオーダーが必要
<プレイガイド>桜坂劇場窓口/ファミリーマート各店・イープラス/ローソンチケット
問・電話予約=桜坂劇場 098-860-9555

◎宜野座公演
日/2015年6月6日(土)
場/宜野座村文化センターがらまんホール(宜野座村字宜野座314-1番地)
時/開場18:00 開演19:00
料/一般前売3000円 当日3500円(全席自由)
  村民割2000円(村内在住、在勤者のみ)
  高校生以下1000円
  *未就学児入場不可
  *全席自由
<プレイガイド>がらまんホール/ファミリーマート各店・イープラス

【主催】宜野座村文化のまちづくり事業実行委員会
【後援】宜野座村
【協力】桜坂劇場

問・電話予約=がらまんホール 098-983-2613
メール予約=ticket@ginoza-bunka.jp  

2015年01月05日

2015/1/19(月)-20(火) 三宅伸治(浦添・那覇)

三宅伸治
Shinji Miyake “ひとつづきの夢”ツアー




日本と西洋のロック音楽を受け継ぐ
ワン・アンド・オンリーのアーティスト。

三宅伸治、1年ぶりの沖縄公演が、浦添、那覇の2daysで決定。
ロック音楽の良質な部分を継承する三宅は、そこにオリジナルのフレイバーたっぷりのサウンドをコンデンスして吐き出し続ける。
三宅は1987年にMOJO CLUBでデビュー。覆面バンド、タイマーズなどでも活動した。バンド解散後はソロに。忌野清志郎、仲井戸麗市、ザ・ハイロウズ、斉藤和義、ウルフルズなど個性派アーティストとライブやレコーディングで活動をともにしてきた。
忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUEDAY HORNSのバンドマスターとしても活動。現在も、様々な形で精力的にライブを行っている。
真冬の夜を熱く焦がす、ソウルフルなパフォーマンスに期待したい。

◎Shinji Miyake Official Site
http://www.miyake-shinji.tv

※桜坂劇場の情報誌『Sakurazaka FunC』誌上で、別日程を記載していますが日程が変更となっています。ご了承下さい。

三宅伸治
Shinji Miyake “ひとつづきの夢”ツアー


日/2015年1月19日(月)
場/groove(浦添市勢理客 2-18-10 地下一階)
時/開場19:00 開演19:30
料/前売3,000円 当日3,500円(※要1ドリンクオーダー)
問・予約=groove098-879-4977
     桜坂劇場098-860-9555

日/2015年1月20日(火)
場/桜坂劇場ホールB(那覇市牧志3-6-10)
時/開場19:00 開演19:30
料/前売3,000円 当日3,500円(※要1ドリンクオーダー)
問・予約=桜坂劇場098-860-9555

◎11月8日(土)前売開始
<プレイガイド>桜坂劇場窓口・groove・イープラス・ファミリーマート各店
  

2015年01月04日

極私的沖縄音楽回顧1/2006年〜2007年

琉球新報に2001年から音楽回顧の記事を書かせてもらっています。
一年に一度の非常に個人的な視点での年間レビュー。2006年から2014年の原稿を順次アップしていきます。
※2001年〜2005年の原稿は使っていたアプリケーションの問題で開くことができません。

◎2006年


比屋定篤子@沖縄コンベンションセンター 2006年12月

 コザの街を歩く。歩道橋が取り払われた胡屋十字路のそばでは、巨大な「音市場」の建設が急ピッチで進む。すぐ横のゲート通りには、夜の闇とともに熱を帯びるライブハウスがほぼ昔のまま軒を連ねる。来年夏「音市場」がオープンしたら、通りにはさらに多くの音楽があふれ出すのだろうか…。

 ジャンルという垣根を越えて様々に彩られた沖縄の音楽は、昔からとても魅力的だった。しかし、それが産業として認知され、街づくりの核として根づくようになったのは、ここ数年。沖縄発のヒット作が続々と生まれ、本土のメーカーやプロダクションが目を向けるようになった時期と重なる。

 この欄を最初に書かせてもらったのは、5年前、2001年のことだ。テレビドラマ「ちゅらさん」が放映され、キロロの「BEST FRIEND」が大ヒット。モンゴル800はアルバム「メッセージ」で大ブレイクした。ビギンの「島人ぬ宝」は、まだリリース前で、オレンジレンジのブレイクは2003年まで待たなくてはならない。

 わずか5年前の出来事を、遠い過去のことに感じるのは、現実に流れる時間の速度より沖縄の音楽業界をめぐる速度が早い印象があるからだと思う。ここ数年、次々と新たな才能が芽を出すという、目まぐるしい新陳代謝の繰り返しが、沖縄の音楽を新たな産業へと螺旋状に押し上げてきた。まず音楽的に豊かな土壌があって、ヒットをきっかけに巨大な資本や人材が流れ込むという図式。それはまさに経済の法則にのっとったやり方で、雰囲気的にはリゾート開発にも近い。

 2006年、今年も多くの沖縄のアーティストが音楽シーンを賑わせた。新しい才能もキャリアを重ねたアーティストも積極的に作品を発表し、数多くのコンサートを行った。シーンを眺めていて漠然と感じたのは、沖縄の音楽の二極化だ。産業として成熟していけば自然に生じることだと思うが、セールスの多寡で才能や表現を区別することがあってはならないし、したくもない。

 そうした中で、「音市場」の出現はとても象徴的だ。音楽表現を自由に発信していく場として、新しい施設だけでなく街そのものが新たに機能を始めれば、また沖縄の音楽に新たな可能性が芽生えるのではないかと思う。

 2007年、ジャンルやセールス、新旧を越えて、さまざまな音楽が共存していける道筋が見えてくることに期待したい。


◎2007年


 おそらく2007年は個人的にもひとつの転機になった年でした。

 個人的に2007年を振り返ると、音楽とそれを取り巻く人々との不思議なつながりに彩られた一年であった。

 2月、宮城県白石市の「カフェミルトン」という音楽を愛する小さな店へのオマージュを捧げるライブを那覇で行った。この店で作られた一枚のCDがもたらした縁もあり、新良幸人や下地勇、大塚まさじと沢知恵というアーティストが沖縄へ集った。

 長野県在住のシンガーソングライターのタテタカコに誘われて、青森県弘前市に出かけた6月。沖縄で話した妄想が「荒野のアサイラム(避難所)」というイベントとして転がり、10月の那覇で実現した。

 白石と弘前、沖縄、その結び目にはロックバンド、ヒートウェイブの山口洋がいた。全国を一人で歌い歩いていた彼は、CDの製作、リリースからライブ活動に至るまで、事務所やレコード会社に頼らず、徹底したインディペンデントな方法を貫いていた。

 「セールスの多寡で才能や表現を区別することなく、ジャンルやセールス、新旧を越えて、さまざまな音楽が共存していける道筋が見えてくることに期待したい」。昨年、この欄の締めくくりにそんなことを書いた。

 音楽産業でも社会の状況を反映してか、二極化の波は着実に進んでいるように感じる。多くの制作費と宣伝費をかけて作られる大手メーカーの作品と、最低限の予算で制作されるインディーズ作品。作品作りに莫大な制作費と宣伝費を使い、大規模なコンサートツアーを行えるアーティストは、おそらく一握り以下。その輝きを保っていくのはさらに難しいことだ。

 メガヒットを否定するわけではない。しかし、それが夢物語のような現実の中で、細々と音楽と人をつなぐ作業というのは、巨大な産業に対するささやかな抵抗に過ぎないのかもしれないが、無駄なことだとは思わない。

 アメリカで、大手のCD販売店チェーンの店舗がなくなるときいたのは、今年のはじめのことだった。年末、東京、渋谷の大手外資系CDショップの人影もまばらだった。インターネットを通じた音楽配信による音源販売の影響があることは明らかだった。

 十二月、那覇でアコーディオンを手に歌う中山うりのライブ。目まぐるしい旅の一年を締めくくるのに、彼女の音楽はぴったりだった。「今、必要とされている音楽がどこにあるのか?」と考えた時に、「ライブ」だと改めて思えた瞬間だった。デビュー当初、彼女はダウンロード数の多さから「配信の女王」と呼ばれた。しかし、彼女の音楽がよりリアルに響くのはパソコンの上よりもライブの会場だったのだ。

 石垣島で話をした山口洋は、「火を絶やさずに、とにかく続けていくこと」と、クラッシュの故ジョー・ストラマーに言われたという言葉を繰り返した。とりあえず止めさえしなければ次がある。細々とでも続けていくということは、荒地のような現代を生き延びる上での基本的な姿勢とも重なる。

 2008年、音楽をとりまく状況はさらにシビアになるだろう。しかし、ほんの少しの知恵とユーモア、そしてとにかく続けていくという意思があれば、音楽の火が消えることはないと思う。

(続く)
  
Posted by harvestfarm at 21:48Comments(0)

2014年11月28日

2015/01/11(日)山口 洋(桜坂劇場)

山口 洋 (HEATWAVE)
on the road,again / rolling 50

(※2014/10/11の延期公演)



ロックミュージックが灯す
混沌の先の光。
beyond the typhoon!


山口洋(HEATWAVE)が敢行中の、50本に及ぶソロツアー「on the road,again / rolling 50」の沖縄公演。
10月11日、台風のために延期となった公演です。
今年4月には、大震災以降に感じた経験や想いを凝縮したソロアルバム『SONGS OF EXPERIENCE』が発表された。多くの価値観が一変してしまった世の中で感じる怒りや焦燥。矛盾や不安を抱えつつも、振り返らず、諦めず、信じてYESと言う。そして、続いていく人生の先に、あるはずの光。混沌の先にある小さな灯りを感じられるライブになるはずだ。
この間、HEATWAVEとしては7年ぶりのニューアルバム『夕陽へのファンファーレ』もリリース。
沖縄にも新作を携えて上陸してくれる。

日/2015年1月11日(日)
場/桜坂劇場ホールB(那覇市牧志3-6-10)
時/開場19:00 開演19:30
料/一般前売3000円 当日3500円
  高校生以下前売1500円 当日2000円
※要1ドリンクオーダー
問・電話予約=桜坂劇場098-860-9555
◎11/8(土)前売開始。
※延期となった公演のチケットは、そのまま有効です。
<プレイガイド>桜坂劇場窓口/イープラス・ファミリーマート各店/ローソンチケット/チケットぴあスポット

*************

MY LIFE IS MY MESSAGE

山口洋さんが中心となり取り組んでいる福島県相馬市応援プロジェクト『MY LIFE IS MY MESSAGE』。
何より命を大切に考え、自らが汗をかく有志が集まり、被災した福島県相馬市の人々とともに、復興に取り組むプロジェクトです。
これに賛同し、劇場受付に募金箱を設置しています。集まった募金は山口さんに託します。ご協力をお願いします。
  

2014年11月14日

12/29(月)GONTITI(桜坂劇場)

GONTITI の年忘れ in オキナワ2014
「GONTITI ダブル還暦フェスティバル」
〜one hundred twenty of happiness〜 ツアーファイナル



パーカッション:辻コースケ

GONTITI初の桜坂劇場公演は、
【ダブル還暦】のファイナル!

結成36周年を迎えるアコースティック・ギターデュオGONTITI(ゴンチチ)。昨年末に還暦を迎えたゴンザレス三上と9月に還暦を迎えるチチ松村。還暦揃い踏み【ダブル還暦】を祝した公演です。ゴンザレス三上の誕生日が12/30なので、桜坂劇場での公演が【ダブル還暦】のファイナルとなります。
心地よいアコースティックギターの音色が紡いで描き出す、まるで映画のような情景をお楽しみください。
【ダブル還暦】を祝して『GONTITIオールタイム・ベスト』と『“GONTITI SINGS KOREEDA”ゴンチチ「是枝フィルム」作品集』もリリースされています。

GONTITIの沖縄での最初の公演は、1994年。今年で満20年となります!

GONTITIオフィシャルホームページ http://www.gontiti.jp

GONTITI の年忘れ in オキナワ2014
「GONTITI ダブル還暦フェスティバル」
〜one hundred twenty of happiness〜 ツアーファイナル

日/2014年12月29日(月)
場/桜坂劇場 ホールA
時/開場18:30 開演19:00
料/前売4800円 当日5300円(全席自由・入場整理番号付)
※入場時別途300円ドリンクオーダーが必要
※未就学児童の入場は不可

◎イープラスプレオーダー:10/4(土)〜8(金)
 プレオーダー詳細→http://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006001P0050001P002138090P0030001P0006

◎一般発売10月18日(土)
<プレイガイド>桜坂劇場窓口・リウボウ8階プレイガイド・ファミリーマート各店・イープラス・ローソンチケット・チケットぴあスポット

問・電話予約=桜坂劇場098-860-9555
※劇場での電話予約について。
お席の確保はさせていただきますが、入場整理番号は購入時に一番若い番号となります。あらかじめご了承下さい。  

2014年11月13日

12/12(金)友部正人(那覇・桜坂劇場)

友部正人ライブ2014



豊かで圧倒的な言葉の力。
新作の詩集を携えての公演が決定!

シンガーソングライターとしてだけでなく、詩人としても広く支持を集めている友部正人の1年半ぶりの沖縄公演。12月には新作の詩集が刊行される予定だ。彼の作品は、多くの新しい世代のアーティストにも影響を与えている。その圧倒的な言葉の力に触れていただきたい。
最新のアルバムは昨年5月にリリースされた『ぼくの田舎』。

友部正人オフィシャルサイト
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hanao/tm-index.htm

友部正人ライブ2014

日/2014年12月12日(金)
場/桜坂劇場ホールB(那覇市牧志3-6-10)
時/開場19:00 開演19:30
料/一般前売3000円 当日3500円
  中高大学生前売1500円 当日2000円
※入場時別途300円の1ドリンクオーダーが必要

問・電話予約=桜坂劇場098-860-9555
<プレイガイド>桜坂劇場窓口・ファミリーマート各店・イープラス・チケットぴあ・ローソンチケット
●10月11日(土)発売開始。
  

2014年11月12日

interview リクオ vol.2 “希薄になった旅人感覚を取り戻す”

interview
リクオ vol.2

“希薄になった旅人感覚を取り戻す”




interview リクオ vol.1
『HOBO HOUSE』が放つ、優しさと強さ、そして明日への光。
コチラからご覧ください。→ http://harvestfarm.ti-da.net/e6949303.html



 アルバム『HOBO HOUSE』は“311”の影響で、内容を変えざる得なくなったという。様々な価値観が一夜にしてひっくりがえるような出来事を通して、ミュージシャンは何を考えるのか? 自信の表現とどのように向き合っていくのか?
 そして、希薄になった“旅人感覚”をどうよみがえらすのか? リクオの音楽の旅は続く。

“311”を経て目指したのは、
世の中の空気と逆をいくような質感の作品。


◎“311”はリクオさんにとっても大きな出来事だったと思います。ああした出来事のあと、どういう風に音楽と向き合っていこうと考えましたか。
「自分自身、震災の影響を受けたし、世の中の空気も変わりましたね。3.11以降、閉塞感が強まりました。そんな中で、自分の音楽は、より風通しよく、やわらかい表現を目指しました。世の中の空気とは逆をいくような質感の作品にしたかったんです」

◎3.11の後、ご自身の作品のテイストなどに変化を感じたりということはありますか?
「ありますね。でも、それはどの時代でも、時代に影響を受けているわけだから。常に変わっているということではあるんですけど。自分の音楽活動、創作活動に対して、大きく影響を与えてることは間違いないですね」

◎そうした社会を揺るがす出来事があったりする。そういう中で音楽家としての役割について、どういう風に感じていますか。
「自分の役割については意識するようになりました。以前よりも意識的に社会にコミットするような発言をしたり、そういう表現をするようになりましたね。以前は、あまり強く意識はしていませんでした。
 僕は自分にも何かしらの役割があると思って、今もそれを手探りしている感じなんです。でも、考えを押し付ける気はなくて。それぞれの役割の中で、補完し合っているという意識を持てる世の中になればいいと思いますね。正義を押し付けることは止めたいと思うし、もしかしたらそうなっている時が自分でもあるかもしれないんで。そこは気をつけたいと思っています」


閉塞感のある現代に
“HOBO感覚”をふたたび。


◎今回のアルバムのタイトルは『HOBO HOUSE』です。リクオさんにぴったりという感じですよね。
「“HOBO”というのは、20世紀初頭のアメリカで、主に無賃乗車でアメリカ中を渡り歩いてた日雇い労働者のことなんです。でも、これは日本語の”方々”が語源で、当時の日系人が持ち込んだという説もあるんです。
 今回参加したミュージシャンも方々を渡り歩いているツアーミュージシャンばかりで、そういう“HOBO”達が集まって作った作品という思いを込めました。
 一つ感じているのは、世の中に旅人感覚みたいなものが、希薄になってる気がするんです。ミュージシャンは町から町へと渡り歩いて、たくさんの人に出会って、いろんな時間の流れを体験して、各地に様々な価値観があることを”五感”で実感しやすい。そのことで、人生の選択肢に幅があるということを身をもって知ってるんです。
 でも、今はそうした“HOBO感”が足りない、不寛容な時代に入ってきている気がしてる。自分が生きて行く上での選択肢が少なく感じられて、自分とは違う他者を受け入れられなくなっている。もっと立場やバックボーンが違う他者に共感を寄せる態度が大切だと思うんですよね。
 今の時代、寅さんは生きていけないんじゃないかと思うんです。そういう人を受け入れられる世の中であって欲しいと思いますね。多数派の価値観の中では隅に追いやられる存在が、社会の風通しを良くしていると思うんです」


お互いの影響を楽しみながら進む
ソウル・フラワー・ユニオン、中川敬との
『うたのありか』ツアー。


 リクオと中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)のライブツアーは間もなく最終コーナーをまわるところ。東京での2公演と沖縄での3日間を残すのみだ。全国各地を音楽の渦に巻き込みながら進む『うたのありか』ツアー。2人が生み出す、ある種の爆発的な化学反応に期待したい。

◎それこそHOBOのようなツアーの日々の中で、気づかされることって多いですよね。
「多いですね。それが自分のバックボーンになっているし。しんどいこともよりも楽しいことの方が多い。でも本当に楽しいことをしようと思ったら、楽ばかりはできないですけどね。面倒臭いことやしんどいことも経ていかないと。何でもそうですよね」

◎今回のツアーは、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さんとお二人のツアーです。
「中川くんは面白いですね。一緒に回る人がいると、その人が見る景色が自分の中にも入ってくるから。それが新鮮なんです。彼はものすごく好奇心が強いから、彼の視点が入ってきて新鮮なんです。そういう2人でいることによる化学反応を楽しむ感じです。それがないと一緒にやっていても面白みがないし」

◎一人のツアーとは全然違いますよね。
「違いはありますね。一人のライブをやる時、小さい会場なら曲順を決める必要もないし、アレンジや歌詞を変えることもできる。MCを入れる場所も自由だし。そもそもお客さんが完璧なものを求めてきていないと思うんです。
 中川くんとのライブもそれに近い形になるだろうけれど、1人では起こりえない化学反応も起きると思います。互いに影響を受けながらの、楽しいものになると思います。準備をしすぎないようにしたいですね。
 彼と一緒に回ってると、互いに影響を受け合って、いろんなことが適当になってきて、あまり細かいことを気にしなくなってくる。(笑)つまり、どんどん現場処理できるようになるんです。その場の空気を感じ取って、自分が反応するようになる。準備をしすぎて、こうするって決めてしまうと、現場の空気が関係なくなってしまうんで」

 12月10日には、『HOBO HOUSE』のリリースツアーとして開催された、渋谷の伝承ホールでの2枚組ライブアルバム『リクオwith HOBO HOUSE BAND Live at 伝承ホール』がリリースされる。
 当日の演奏曲全21曲が収録されており、『HOBO HOUSE』に収録された13曲すべてが演奏されている。9人のミュージシャンが紡ぐアンサンブルは、スタジオでのレコーディングとはまた異なる心地よいグルーヴを感じさせてくれるはず。

RIKUO NET
http://www.rikuo.net

◎LIVE INFORMATION

リクオ×中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)
『うたのありか2014』
オキナワ3デイズ!




<宮古島公演>
11月20日(木)   
宮古島・Bar&Cafe Pisara

開場19:00 開演20:00
前売2000円 当日2500円(1ドリンク代別)※中学生以下は入場無料。(保護者同伴)
【チケット取扱】Bar&Cafe Pisara,Bar PULSE,カリブの酒場 isra,南国ワイン酒場 ガリンペイロ,Bar ボックリーのチョッキ,Food&Drink Radix,場違いレストラン 空飛ぶチョップスティックス
【予約•問合せ】
Pisara 0980-73-1910(19:00~3:00)

<石垣島公演>
11月21日(金)
石垣島・Jazz Barすけあくろ

開場19:30 開演20:00
前売2500円  当日3000円(1ドリンク代別)※中学生以下は入場無料。(保護者同伴)
電話&メール予約
電話予約:090-3796-8326
メール予約 bsidmoon@joy.ocn.ne.jp

<那覇公演>全国ツアーファイナル!
11月23日(日)   
那覇市・output

開場18:30 開演19:00
前売3000円 当日3500円(全席自由)
キッズチケット(高校生対象・要学生証)
前売2000円 当日2500円(ドリンク別)
※中学生以下入場無料(要学生証/保護者同伴)付き添いが必要な障がい者の方に限り、介護の方1名は入場無料。(障がい者手帳をご持参下さい)
問い合わせ・電話予約:ハーベストファーム098-890-7555



◎NEW RELEASE
リクオwith HOBO HOUSE BAND
Live at 伝承ホール




全国発売に先駆け、ライブ会場にて先行販売決定!
あわせて、DVD『RIKUO wiht HOBO HOUSE BAND Live at Densho Hall Movie』も
各ライブ会場ににて販売されます。

HOME WORK/12月10日発売/税抜2,778円
[収録曲]
disc.1
1.光 2.明日へ行く 3.ランブリンマン 4.HOBO TRAIN 5.さすらいの詩 6.哀歌 7.花ざかりの通り 8.風の声 9.不思議な人よ 10.ステキなバカンス 11.愛しい人

disc.2
1.フシギ 2.はかめき 3.Forever Young 4.夜明け前 5.ソウル 6.HAPPY DAY 7.ミラクルマン 8.アイノウタ 9.SO-SO 10.モンクス・ドリーム  
Posted by harvestfarm at 13:39Comments(0)インタビュー

2014年11月12日

interview リクオ vol.1『HOBO HOUSE』が放つ、優しさと強さ、そして明日への光。

interview
リクオ vol.1

『HOBO HOUSE』が放つ、
優しさと強さ、そして明日への光。





夏の終わりの藤沢にて。

 リクオさんに最初に会ったのは、かなり不確かなのだが、アルバム『MELLOW BLUE』がリリースされた後だったように記憶している。その数年後に、宮城県白石市のCafé Miltonで再会して一気に距離が縮まった。
 リクオさんは、ソロだったり誰かとのデュオだったり、あるいはバンドで…、実に様々な形で一年中日本をくまなく歌い歩いている。そうした旅の日々から紡がれる音楽は、現在のこの国に漂うの空気感を忠実に浮かび上がらせている。
 5年半ぶりにリリースされたソロアルバム『HOBO HOUSE』からも、彼が感じた想いが溢れ出している。にじみ出る優しさと強さ。音楽的な豊潤さは、バッドニュースだらけの世の中のささやかな光のように響いてきて、静かにしかししっかりと勇気づけられた。
 間もなくリクオは、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬とともに、『うたのありか』と題した全国ツアーの沖縄公演を行う。そのあたりのことも含めて、夏の終わりの藤沢で話を聞いた。

RIKUO NET
http://www.rikuo.net

インタビュー・文/野田隆司(2014年8月、神奈川県藤沢市)

**********


時間の制約のない快適な“米軍ハウス”でのレコーディング。

◎オリジナルアルバムとしては5年半ぶりになるんですね。
「4年前にカバーアルバム『リクオ&ピアノ』を出して、その後『HOBO CONNECTION』やケイヤン(ウルフル・ケイスケ)たちと始めたマジカル・チェイン・クラブ・バンドの『マジカル・チェイン・クラブ・バンド』というアルバムを出して、リリース自体はしてたから、そんなに空いた気はしなかったんですけどね。個人名義のオリジナルのスタジオ盤は久しぶりです」

◎レコーディングはいつ頃から始めたんですか?
「1回目のレコーディングが2011年7月ですね。録音すること自体は“311”の前から決まっていて、スケジュールも出ていたし、録る曲もある程度決めていました。でも、震災を経て、内容を変えざるえなくなって、随分時間がかかってしまいました。3.11の影響は大きかったですね」

◎録音は変わった場所でやったとききました。
「なるべく時間の制約を受けずに閉塞感のないリラックスできる場所でレコーディングしたかったんです。
 埼玉県入間市の元々米軍ハウス街だった場所が最近再開発されて、“ジョンソン・タウン”って名前で、しゃれたカフェや雑貨屋が集まる場所になってるんです。その一角にある古い木造のアメリカンハウスを使った“グズリ・レコーディング・ハウス”というスタジオで録りました。
 そのスタジオを運営しているのが、今回のアルバムの共同プロデューサーで、シンガーソングライターでもある笹倉慎介(SASAKLA)。今回は、彼をプロデューサーに迎えて、“グズリ”で録音できたことが大きいですね。作品にはスタジオの空気感と笹倉君のカラーが反映されていると思います」


子どもたちの声、蝉時雨…。
共鳴し合う心地よいアンサンブル。


◎これまでのレコーディングと、環境は相当に違ったんじゃないですか。
「違いましたね。例えば入間市の隣町狭山市にある米軍ハウス街のアメリカンハウスでレコーディングされた細野さんのアルバム『HOSONO HOUSE』とかザ・バンドやディランがウッドストックでレコーディングした作品の空気感に共通するものがあると思います。
 普通のスタジオはたいがい地下にあって窓がなくて、密閉された空間ですけど。でもそこはもともと民家で、周囲には緑がいっぱいある。目の前には芝生が敷き詰められた広い公園があって、奥には森林がある。本当にストレスの少ないリラックスできる風通しのいい環境でした。日中は自然光の中で録音するんですけど、時々公園ではしゃぐ子供達の声がもれ聞こえてくるんです。夏にはセミの声も聴こえて、鳴き止むのを待って録音したりしました。」

◎レコーディングは一発録音ですか。
「そうですね。曲によって編成が違うんですけど、ピアノ、ドラム、ベースは基本一発で録りです。それと今回は、とにかく沢山のミュージシャンに参加してもらいました。エレキギター、アコースティックギター、ペダル・スティール、ドラムだけでも3人、ベースは2人に参加してもらいました。ストリングスも管楽器も入ってるし。本当にいろんな人が参加してくれました」

◎サウンド的にはとても統一感がありますよね。
「これだけアルバムを通して一貫した空気感のある作品はこれまでなかったんじゃないかなぁと思います。それは、グズリスタジオで録音できたのが大きいですね。参加したミュージシャンもちゃんとスタジオの響きを味わって演奏してくれたし。それとミュージシャンに我を通す人が一人もいなくて、いいアンサンブルを奏でるためのパーツになってくれたと思います。ちゃんと共鳴し合うということをわかっている人ばかりで、我を強調しないことで、逆説的にそれぞれの演奏者の個性が浮き彫りになった気がします。一つひとつの音の存在感が伝わる作品になっていると思います。
 自分のソロアルバムであると同時に、参加ミュージシャン、プロデューサー、スタジオ等々、関わってくれたさまざまとのコラボアルバムだという意識もあります。聴く人がきけば、いろんなオマージュが伝わる作品でもあると思います」

(続きます)

interview リクオ vol.2
“希薄になった旅人感覚を取り戻す→ http://harvestfarm.ti-da.net/e6949372.html


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◎LIVE INFORMATION

リクオ×中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)
『うたのありか2014』
オキナワ3デイズ!




<宮古島公演>
11月20日(木)   
宮古島・Bar&Cafe Pisara

開場19:00 開演20:00
前売2000円 当日2500円(1ドリンク代別)※中学生以下は入場無料。(保護者同伴)
【チケット取扱】Bar&Cafe Pisara,Bar PULSE,カリブの酒場 isra,南国ワイン酒場 ガリンペイロ,Bar ボックリーのチョッキ,Food&Drink Radix,場違いレストラン 空飛ぶチョップスティックス
【予約•問合せ】
Pisara 0980-73-1910(19:00~3:00)

<石垣島公演>
11月21日(金)
石垣島・Jazz Barすけあくろ

開場19:30 開演20:00
前売2500円  当日3000円(1ドリンク代別)※中学生以下は入場無料。(保護者同伴)
電話&メール予約
電話予約:090-3796-8326
メール予約 bsidmoon@joy.ocn.ne.jp

<那覇公演>全国ツアーファイナル!
11月23日(日)   
那覇市・output

開場18:30 開演19:00
前売3000円 当日3500円(全席自由)
キッズチケット(高校生対象・要学生証)
前売2000円 当日2500円(ドリンク別)
※中学生以下入場無料(要学生証/保護者同伴)付き添いが必要な障がい者の方に限り、介護の方1名は入場無料。(障がい者手帳をご持参下さい)
問い合わせ・電話予約:ハーベストファーム098-890-7555

<NEWS!> 『リクオ with HOBO HOUSE BAND Live at 伝承ホール』

全国発売に先駆け、ライブ会場にて先行販売決定!
あわせて、DVD『RIKUO wiht HOBO HOUSE BAND Live at Densho Hall Movie』も
各ライブ会場ににて販売されます。

◎詳細はこちら→http://www.rikuo.net/hobohouselive/




◎リクオ『HOBO HOUSE』
HOME WORK/発売中/税抜2,700円



[収録曲]
1.光 2. HOBO TRAIN 3. モンクス・ドリーム 4. さすらいの詩 5. 哀歌 6. Forever Young 7. 不思議な人よ 8. ステキなバカンス 9. 夜明け前 10. Happy Day 11. ランブリンマン 12. フシギ 13. 愛しい人

◎PROFILE
リクオ。京都出身。1990年のデビュー以来、ニューオリンズピアノ、R&R、ブルース、ジャズ等に影響を受けたグルーヴィーなピアノスタイルと、ソウルフルなヴォーカル、切なさのつぼを押さえた楽曲で、世代・ジャンルを越えて支持を集める。  年間100本を越えるライブで鍛えられたファンキーなライブパフォーマンスは超必見。現在各地でリクオフリークが急増中。  
Posted by harvestfarm at 11:12Comments(0)インタビュー

2014年09月27日

11/30(日)EPO with CHORO CLUB Live 2014(桜坂劇場)


EPO

EPO、沖縄初ライブから20年。
実力派アコースティックトリオCHORO CLUBとの
プレミアムなライブ。

EPOさんとCHORO CLUB、久々の沖縄でのライブが決まりました。
シンガーソングライターのEPOがCHORO CLUBのギタリスト笹子重治と、沖縄で最初にライブを行なったのは1994年6月のこと。今年で丸20年になる。
年月を重ねて、EPOは沖縄で暮らすことに。その音楽の力はより深い説得力と大きな広がりをみせています。とても素晴しいアニバーサリーライブになりそう。

CHORO CLUB

笹子重治(ギター)

秋岡 欧(バンドリン)

沢田穣治(コントラバス)

EPO official site http://www.eponica.net
CHORO CLUB official web site http://www.choroclub.com

EPO with CHORO CLUB Live 2014

日/11月30日(日)
場/桜坂劇場ホールA(那覇市牧志3-6-10)
時/開場15:30 開演16:00 (→昼間の時間帯です。ご注意ください)
料/一般前売3,500円 当日4,000円
  高校生以下1,500円(全席自由)未就学児無料
※入場時別途300円の1ドリンクオーダーが必要
◎10/4(土)前売開始!→発売日が変更になりました。ご了承下さい
●電話予約あり<プレイガイド>桜坂劇場窓口/リウボウ8Fプレイガイド/
ファミリーマート各店・イープラス/コープあぷれ/チケットぴあスポット/ローソンチケット

問・電話予約=桜坂劇場098-860-9555  

2014年08月30日

interview 山口 洋(HEATWAVE)4/4『求められる自己管理能力』

interview
山口 洋(HEATWAVE)4/4
『求められる自己管理能力』





interview 山口 洋(HEATWAVE)1/4『震災後の日々の中で』は、コチラからご覧ください。
http://harvestfarm.ti-da.net/e6694913.html

interview 山口 洋(HEATWAVE)2/4『すべてを一人でやる試み』は、コチラからご覧ください。
http://harvestfarm.ti-da.net/e6694916.html

interview 山口 洋(HEATWAVE)3/4『バンドとしての着地点を求めて』は、コチラからご覧ください。
http://harvestfarm.ti-da.net/e6694921.html


メンタルがやられるとフィジカルが引っ張る。
体力の大切さ、そしてあと2cm足を伸ばして、より大きな結果を生むということ。


◎走ったり、スキーをやったり、身体を鍛えることで何か変わりましたか?
「変わった。メンタルがやられた時に、フィジカルが引っ張る。その逆もある。だから常にバランスっていうのを意識してる。これくらいツアーのスケジュールが立て込んでくると、流石に走らないけど。鞄の中にはそういう道具が入ってて、月間300kmぐらいは走ってる。
 一番必要なものは体力でしかないっていうか。体力がないと最後の判断すら間違える。どっちみち50歳とかだから、下り坂になっていくわけじゃない。その中ではやっぱりすごく大事だと思うよ。細胞が本能的に反応してる感じとかがわかる。身体鍛えてなかったら、もう死んでると思うもん。
 あのさ、ワールドカップのサッカーをみてて、サッカーの選手になってみたかったとか思う?」

◎ありえない話ですよね。(笑)
「あれは、能力的に相当に選ばれた人間だよね。すごいなって思うし。
 ワールドカップの試合を毎日みてて、すごく面白いと思うのはさ、今日のアメリカ(7/1に行なわれた決勝トーナメント1回戦、アメリカvsベルギー。延長でベルギーが勝利)にしても、もう負けるのはわかるんだよ。で、その差が何かって、スローモーションのビデオとかみてると、足があと2cm伸びるかどうかとかさ、それだけのことが大きな結果の違いになって出てくる。それをクリエイティブな現場でも、ライブの現場でもまったくおんなじことなんだよね。
 それを自分に置き換えると、やっぱり最後の2cm足が伸びるような、努力はしておきたい。それはフィジカルなことでもあるけど、すごくメンタルなことでもあるでしょ」


音楽バカだった“あの頃”の自分が好きじゃない。

◎バンドのアルバムって、以前事務所に所属をしていた時は、スケジュールから予算まできちんと管理されていて、いろんな縛りがあったと思うんですが、今はそういう縛りがないですよね。
「リリースが、どこまでも伸びて行くというのはあるよね。逆に言えば、音楽をやりたかった原点には戻れてる。同時に自己管理能力を求められるというのはある。(笑)ただ、俺は自分がメジャーになりたいという欲望はもとからないからさ。それがどうなのかという人もいるけど、嫌なことは一切やってないから、ストレスはないんだよね。それがいいのか悪いのかは、俺にはわからない。『何であいつら売れないんだ?』って言われるけど、俺の特質だからね」(笑)

◎レコード会社に管理されていた頃に出した作品を今聴いてみて、何かしら足りない部分を感じることもあるんですか。
「それは思わないよ。その時は与えられた状況の中で、全力を尽くしていたし。でも、逆に言えば、音楽バカだったね。そして感謝の意味さえ分かってなかった。あれ以外何もできない人間だった。俺はあの頃の自分が好きじゃない。今、聴いても…、自分では聴かないけど。(笑)聴かされたりすると、よくできてるなぁとは思うけどね。もちろん全力を尽くしているのは、今聴いてもわかる。でも、何か全部音楽じゃん。俺はそれ人間としてあんまり好きじゃない。その過程があったとしても、常に音楽が重視されてる。人間ってそれだけじゃないと思うんだよね。
 俺の場合は本当に一度に2つのことができないっていうものすごい弱点があるから。だから、音楽だけを信じて生きてきたんだろうけど。あのタームの中で、毎年最高到達点をクリアしていくのは、音楽しかやってないという状況の中では本当に厳しかった。だって人間的に成長してないんだもん。何かにガードされてツアーして、リリースしてさ。だから俺外国とかに逃げてたんじゃん。(笑)
 あと何枚残せるのかわからないけど、俺は今の方が遥かに好きだけどね。パフォーマンスっていう意味においてもね」

**********

 インタビューの中で、山口洋は、ブルース・スプリングスティーンのアルバム『ネブラスカ』になぞらえて話していた。録音のスタイルにおいては、その通りだが、アルバムの内容について、私自身は、“911”の後に発表された『The Rising』に近いように感じている。スプリングスティーンが、“911”後の、多くの人々の喪失感や絶望感を代弁し、作品を通して物語を紡ぎ、勇気づけ、メッセージを送っていたのと同じように。『Songs of Experience』にも、同じような気分が感じられる。
 “311”の後、日本中に蔓延する不安を共有し、少しでもそれをぬぐい去り、一歩でも前を向こうという意思。わけのわからない漠然とした不安がのしかかる、先の見えない世の中だからこそ、音楽をはじめとする表現が灯してくれる灯りは、とても大切なのだ。

 8月26日、HEATWAVEのニューアルバムのリリースと、それに伴うツアーがアナウンスされた。アルバムは7年ぶりになるそうだ。8月29日現在、山口のブログをみると、制作は継続中のようだが、インタビューの中で山口が話したように、まさにダルマに目玉が入ったような、HEATWAVEの最高到達点の作品を聴ける時が目前に迫っている。心から楽しみに待ちたい。(了)


HEATWAVE ROCK'N ROLL ASS HOLE
http://no-regrets.jp/heatwave/

  
Posted by harvestfarm at 23:21Comments(0)インタビュー

2014年08月30日

interview 山口 洋(HEATWAVE)3/4 『バンドとしての着地点を求めて』

interview
山口 洋(HEATWAVE)3/4
『バンドとしての着地点を求めて』



May 2014 Reykjavik,Iceland (Ryuji Noda)

interview 山口 洋(HEATWAVE)1/4『震災後の日々の中で』は、コチラからご覧ください。
http://harvestfarm.ti-da.net/e6694913.html

interview 山口 洋(HEATWAVE)2/4『すべてを一人でやる試み』は、コチラからご覧ください。
http://harvestfarm.ti-da.net/e6694916.html



HEATWAVEの音楽で表現したいのは、
誰にも真似のできない、バラバラの個性が描く絶妙なグルーヴや風景。


◎HEATWAVEとしてのアルバムはいつ頃出せそうですか?
「なんとか年内に出せたらいいなぁっていうか。今、膨大に録ってあるものに、俺が一人で向き合ってるの」

◎何が足りないんですかね?
「あのね、不思議なもんだけど、ソロアルバムだって、別に出さないって決めたら出さずにすむわけじゃない。じゃあ何で出すかっていうのは、ダルマでいうと目玉が入ったみたいなのが感覚的にあるんだよ。“コレは出すべきだ、出すに値する、出したい”。その感覚がバンドにはまだないわけ。要するにアーティストとしては、出したものに責任が発生するわけでしょ。そこに責任を負う自信がないから出さないんだよ。それがいつやってくるのかは、俺にもわからない。
 社会でどんな組織にも属さないバラバラの4人がいて、唯一属しているのがバンドなわけじゃない。俺が目指しているのは、そのバラバラの個性で描かれた一個のすごく絶妙なグルーヴだったり、風景だったりというというところ。これは俺たちにしかできないじゃんっていうところまでいかないと、納得しないんだよね。
 当然4人それぞれに気持ちの開きもあるわけだし、そこのところをすごく熟考して、バンドのメンバーがいい意味でやり散らかしたものを俺が編集していく。こうなるっていうことを、まずはバンドのメンバーに俺が示さなきゃいけないからさ。もう最後に出したのが2006年とか2007年だからね」


孤独だからこそ見えてきたプレシャスなもの。毎日、自分の最高到達点を目指す。

◎そんな感じだと、バンドのアルバムの方が、どうしてもハードルは上がりますよね。
「本当は、うまくいくときはすごく簡単なことなんだろうけど。やっぱり、ここ数年の状況は俺をすごく孤独にしたし、孤独だからこそプレシャスなものがみえてくるようになったけど。
 毎日が自分の最高到達点であるということしか、俺にはできないと思ってるから。そこだけやり続けていけば、自分に何かが得られるというよりも、自分が何かに貢献できる。何かの役に立つんじゃないかと思う。
 CHABOさんが素晴しいのは、この『MY LIFE IS MY MESSAGE』のツアーをやってることだって、俺の超個人的な想いでやってるわけ。津波や原発事故の被害の範囲があまりに広いから、福島県相馬市中村町1丁目1番地に向けてだったらできる、みたいな。そんな感じでやっている個人的なことに、CHABOさんは山口洋って人間を助けたいという超個人的な想いで力をくれる。そこにオーディエンスはプライベートだけど、もっと大きな風景を観てるのかもしれない。そんな風に、人として連鎖するものはあると思ってるから。それでいいんじゃないかなぁと思うし」

(続きます)

interview 山口 洋(HEATWAVE)4/4 『求められる自己管理能力』→http://harvestfarm.ti-da.net/e6694924.html
  
Posted by harvestfarm at 22:35Comments(0)インタビュー

2014年08月30日

interview 山口 洋(HEATWAVE)2/4『すべてを一人でやるという試み』

interview
山口 洋(HEATWAVE)2/4
『すべてを一人でやるという試み』





interview 山口 洋(HEATWAVE)1/4『震災後の日々の中で』は、コチラからご覧ください。
http://harvestfarm.ti-da.net/e6694913.html


アメリカ行きのチケットを買って
期間限定で試みた『Songs of Experience』のレコーディング。


◎アルバムを作っていく中でこういうイメージのものにしようという絵はあったんですか。
「ない。昨日もライブで言ったけど、同じ時代に生きてるという意味で、音楽に消化するのに3年かかったんだよね。
 もともとはHEATWAVEのアルバムを出そうと思って、去年から準備してきたんだけど、うまく形にならなくてね。今、どうしても出したいという自分の気持ちと、ツアー先でアルバムを作って欲しいっていわれたりすることとかがあってさ、ファンをがっかりさせてたところもあるから。
 元旦から意を決して、期限を決めて録音をはじめたの。2月のアメリカ行きの飛行機のチケットを買っておいて。その時までにできないんだったらダメだって、ちょっと追い込んでやったって感じかな」

◎レコーディングをする上で、何か決めごとはあったんですか。
「いくつかあって。まず、全部一人でまとめるのがいいと思ったのと、期限を決めておいたことと、あとはドラムを叩かない。それ以外は自分のやれることを全部やってみるって感じ」


イメージは、スプリングスティーンの
アルバム『ネブラスカ』。
そして一人でレコーディングした理由。


◎一人で音を重ねながらレコーディングして行くと、どのあたりで止めるかっていうジャッジも大事になってくると思うんですが。
「その辺、大人になったんだろうね。判断早い。オーケストレーションみたいにやれと言われれば、プロデューサーとしてもプレイヤーとしてもできないことはないんだけど。そういうことを目指してたわけじゃないから。
 基本的には、山口洋っていう男の頭の中にある、いろんな経験を風景にするっていうことが必要だったんだよね。音楽として練り上げられたものを作る時には、まったく一人になるからさ。だからほとんどの曲は1テイクか2テイク。最初に歌までうたっちゃったものに、本当に必要なものを足してあるだけっていう。
 ちょっとゴージャスな、ブルース・スプリングスティーンの『ネブラスカ』(自宅の4chの録音機でレコーディングされたメッセージ性の強いアコースティック・アルバム)に近い感じ。(笑)『ネブラスカ』ってすごいヘビーじゃん。聴くのに、こっちもガッツがいるっていうか。あそこまではいかないまでも、内容がそういう風になるのは自分でもわかっていたから。常に『ネブラスカ』ってアルバムを念頭に置いて」

◎一人でやろうと思った理由は何だったんですか。
「去年、バンドのレコーディングに、資本とか時間とか情熱を投下してみて、バンドのメンバーそれぞれに、やっぱりこの3年間の経験自体の考え方があまりに違うわけ。違うからこそ、その個性がまとまって音楽になるべきところなんだけど、俺がまとめきれなかった。バンドのメンバーも俺が理解できなかったのかもしれないけど、それが音楽に反映されないし。その事実にちょっと愕然としたというか。今この時期に、これをまとめようとすること自体が、無理なんだなっていう。
 それこそ今、CHABOさんとやらせてもらってるツアー(『MY LIFE IS MY MESSAGE』)も二人きりじゃん。それくらいのプライベートな感じじゃないと、情熱も形にできないのかなぁ?」


“プロモーションをやらない”という実験。

◎今回アルバムがリリースされて、プロモーション的なことはほとんど行なわれてないですし、流通にしてもライブ会場と通販のみです。そうした理由はあるんですか。
「そこらへんも俺全部一人でやってるから。それ以上は俺の手に余る。今、全部自分でやってる力の使い方で、これ以上売ることに自分の情熱が湧いて来ないというか。
 俺も流石に、作って満足はしてないよ。聴いてもらわなきゃ意味がないし。ただ、プロモーションをすることに、自分の気持ちが能動的になる前に、この作り方だったら、本当に楽にできるからさ。それで(プロモーションをやらないことで)どれくらいCDが売れるのかとか。どれくらい俺の情熱を形にできるだろうとか。そういう実験の場でもあった。
 俺、CDが売れないっていう言い方がすごい嫌で。実質売れてないんだけどさ。(笑)でもネガティブな感想じゃなくて、今このソロアルバムを出すことで、何か化学変化が起こると信じて作ってるしね」

◎『Songs of Experience』
山口 洋(HEATWAVE)
HWNR-008 ¥3,000(税込)

1.Don't Look Back
2.愛と希望と忍耐
3.冬の朝
4.焦燥のブルー
5.ソウマネス
6.Life Is Message
7.Force = Surrender
8.星光
9.Life Goes On
10.I Believe In You
11.Alone Together
12.プレシャス
13.Everything

(続きます)

interview 山口 洋(HEATWAVE)3/4『バンドとしての着地点を求めて』→http://harvestfarm.ti-da.net/e6694921.html

interview 山口 洋(HEATWAVE)4/4 『求められる自己管理能力』→http://harvestfarm.ti-da.net/e6694924.html
  
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2014年08月30日

interview 山口 洋(HEATWAVE)1/4『震災後の日々の中で』

interview
山口 洋(HEATWAVE)1/4
『震災後の日々の中で』





経験、焦燥、葛藤、奮闘、相馬、そして継続する意思。
その音楽に込められた多くの想い。


 千葉のライブハウスでHEATWAVEのライブを聴いたのは、昨年5月のことだ。ライブは、HEATWAVEのレコーディングに向けた公開セッションに近い形で、シリーズで行なわれていた。ほぼ新曲のみが爆音で演奏されるスリリングなライブ。それでも言葉はきちんと届いた。
 制作が進んでいたはずのHEATWAVEのアルバムリリースのアナウンスはいつまでたってもきこえてこず、今年3月に山口洋のソロアルバム『Songs of Experience』が唐突な感じで発表された。このアルバムには、山口が“311”以降の日々の中で、国や社会に対してどういう想いを抱き、世の中を見つめ、どんな行動をしてきたのかということが、静かに反映されている。彼が経験してきたことは、そのまま私たちが経てきた時間とも重なって、とても力強いメッセージとして響いてくる。
 『Songs of Experience』と、この作品が生まれた背景、バンドのアルバム、サッカー、etc。7月、青森県弘前市、仲井戸CHABO麗市とのライブの翌朝、山口洋に話を聞いた。

インタビュー・文/野田隆司(2014年7月2日、弘前東栄ホテル)

**********


アルバム『Songs of Experience』の背景は、
震災以降の約3年間に渡るさまざまな経験。


◎アルバム(『Songs of Experience』)の曲を書き始めたのはいつ頃からなんですか。
「1曲だけ30年くらい前の曲があるんだけど、9割はあの日(2011年3月11日)以降かな」

◎30年前に書いた曲っていうのはどの曲ですか。
「一番最後に入ってる『Everything』。
 ブログで、『俺が書いた沢山の曲の中で、今聴きたい曲はない?』ってリクエストを募ったら、ものすごい数のリクエストがきたの。それから、コレ面白いって思ったものや、古いけど今の自分にとって有効だった曲をレコーディングしてみたんだ」

◎今回収録された曲の大半は震災以降のいろんな想いや経験が反映されているわけですよね。
「うん。なんか人間として相当鍛えられたし、鍛えられ続けている。タフな状況だったから、言葉が出なくなった時期もあったし、音楽自体に意味がないんじゃないかと思った時期もあった。自分の脳みそを通過した経験が、ポジティブなものに転化できない限りは音楽活動をする気はなかったからね。そこまでもってくるのは、我ながら厳しかった。大変だった。でも今は、これまでやってきたことが完璧だとはまったく思ってないけど、すごくやってよかったなぁって思うし。本当に意味のない経験はないというか。自分を成長させてくれたとは思うよね」


情熱というのは、継続する志のこと。
どんな状況でもやり続けること。


◎ポジティブな方向に向くまでの時間は結構かかりましたか?
「3年かかった」(笑)

◎前向きな方向に踏み出せたきっかけは、時間の経過みたいなことが大きかったんですかね。
「人っていう生き物が、あまりにも醜かったってことじゃないかな。本当に福島が、なんでこんな事になってしまわなきゃいけないのか。それは、それぞれの一人ひとりの心の中にも、俺の中にも確実にあったし。それをこういうことが起きてしまったにも関わらず、良くしていこうという人が意外と少なかったという現実。時が過ぎればもう自分のことしか考えなくなってしまうという人が大半だったっていう現実を目にすると、もうこれ以上は良くならないってことが突きつけられる。
 その中で、『一番大事なことは自分よりも相手のことを先に考えることだ』ってCHABOさんが身を挺して教えてくれたことを、自分がどんなに伝えようとしたとしても、無駄なんじゃないかって。社会の中で自分は役に立っているっていう実感が持てないなぁと思った時は、辛かった」

◎そういう状況の中でも、アーティストとしての役割が何かしらあるとは感じられましたか?
「あると思った時もあるし、全然ないじゃんって思った時もある。今も、よくはわからないけど、それをやり続けるんだっていう覚悟は持ってる。確信はないけど、それをやり続ける以外に自分に何ができるんだっていう意味では、続けることが俺の中では一番難しいと思っているし。情熱というのは継続する志のことだと思っているから。それもCHABOさんが教えてくれてるんだけど。やっぱり、どんな状況でもこれをやり続けること。俺には、それ以外にできることがないからね」


絶望的な気分の中、それでも何ができるのか、相馬のことを考え続ける。

◎相馬を定期的に訪ねてらっしゃいますが、状況的には何か変わってますか。
「すごく変わってる。残念ながら、世の中のいろんな現実が、掘れば掘るほど、ざくざく出てくる。
 例えばの話だけど、社会のシステムを知る上で、除染というビジネスには、仮に1億円の予算があったと仮定すると、そこに下請けが7次まであるんだって聞いた。末端の現場で被ばくの危険を背負った上で働いている人には最初の1億円が1千万円になる。じゃ、残りの9千万円はどこにいったんだっていう話だよね。そんなのありえないじゃん。一番危険な仕事は末端の人間がやる。要するにそれがビジネスで、いろんな奴が中間マージンを抜いてるっていう社会の図式。税金だよ。なんとも絶望的な気分になるよ。誰が何のために…。
 だって、もっとわかりやすく言えば簡単な話だよ。僕が君の家の庭に汚物をまき散らしたら、確実に逮捕されるわけで。あれだけのものをまき散らして、あんな状態にしておきながら、誰も何一つ責任を取らない。昨日も一人子どもがライブを見てたけど。その子どもに対して何て説明したらいいのか、俺はわからない。俺は、恥ずかしい。ものすごく簡単に言えばそういうことかな」

◎それでも「MY LIFE IS MY MESSAGE」という形で支援を続けていかないといけないと考えていますか。
「お金の支援とかじゃなくて、そのことについて考えている人間がいること。じゃあ、だったら自分が何ができるんだっていうところかなぁ」

(続きます)

interview 山口 洋(HEATWAVE)2/4『すべてを一人でやるという試み』→http://harvestfarm.ti-da.net/e6694916.html

interview 山口 洋(HEATWAVE)3/4『バンドとしての着地点を求めて』→http://harvestfarm.ti-da.net/e6694921.html

interview 山口 洋(HEATWAVE)4/4 『求められる自己管理能力』→http://harvestfarm.ti-da.net/e6694924.html
  
Posted by harvestfarm at 22:07Comments(0)インタビュー

2014年08月28日

11/30(日)・12/1(月) SLANG・タテタカコ(那覇・Output)

Sakurazaka ASYLUM 2015 KICK OFF Special Live!
SLANG
Devastation in the void tour


2015年2月7日(土】・8日(日)に開催する
『Sakurazaka ASYLUM 2015』のKick Off Liveを行ないます。

札幌のハードコアの雄で沖縄公演となるSLANG。
『ASYLUM』の代名詞ともいえる、長野在住のシンガーソングライター、タテタカコ。
沖縄からは、地獄車、ILLUMINATI、Jack The Nicholson's、ISWといった面々が迎え討ちます。


SLANG


タテタカコ

1st Night:Okinawan SLANG
出演:SLANG / 地獄車 / ILLUMINATI / Jack The Nicholson's / ISW / タテタカコ

日/2014年11月30日(日)
場/Output(那覇市久米2丁目5−7)
時/開場18:30 開演19:00

2nd Night:SLANG vs タテタカコ
出演:SLANG / タテタカコ

日/2014年12月1日(月)
場/Output(那覇市久米2丁目5−7)
時/開場19:00 開演19:30

*************
(以下、2日間共通)

料/前売2500円 当日3000円
  2日通し券(前売のみ)4000円
  ※要1ドリンクオーダー
問/Output 098-943-7031
  桜坂劇場098-860-9555
<プレイガイド>Output店頭・桜坂劇場窓口・イープラス(11/30)・(12/1)ファミリーマート各店

SLANG http://www.slang1988.com
タテタカコ http://www.tatetakako.net

地獄車 http://higekobo.blog79.fc2.com
ILLUMINATI https://www.facebook.com/illuminati.okinawa?fref=ts
Jack The Nicholson's https://www.facebook.com/jackthenicholsons
ISW http://isw-okinawa.jimdo.com