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2014年11月12日

interview リクオ vol.2 “希薄になった旅人感覚を取り戻す”

interview
リクオ vol.2

“希薄になった旅人感覚を取り戻す”

interview リクオ vol.2 “希薄になった旅人感覚を取り戻す”


interview リクオ vol.1
『HOBO HOUSE』が放つ、優しさと強さ、そして明日への光。
コチラからご覧ください。→ http://harvestfarm.ti-da.net/e6949303.html



 アルバム『HOBO HOUSE』は“311”の影響で、内容を変えざる得なくなったという。様々な価値観が一夜にしてひっくりがえるような出来事を通して、ミュージシャンは何を考えるのか? 自信の表現とどのように向き合っていくのか?
 そして、希薄になった“旅人感覚”をどうよみがえらすのか? リクオの音楽の旅は続く。

“311”を経て目指したのは、
世の中の空気と逆をいくような質感の作品。


◎“311”はリクオさんにとっても大きな出来事だったと思います。ああした出来事のあと、どういう風に音楽と向き合っていこうと考えましたか。
「自分自身、震災の影響を受けたし、世の中の空気も変わりましたね。3.11以降、閉塞感が強まりました。そんな中で、自分の音楽は、より風通しよく、やわらかい表現を目指しました。世の中の空気とは逆をいくような質感の作品にしたかったんです」

◎3.11の後、ご自身の作品のテイストなどに変化を感じたりということはありますか?
「ありますね。でも、それはどの時代でも、時代に影響を受けているわけだから。常に変わっているということではあるんですけど。自分の音楽活動、創作活動に対して、大きく影響を与えてることは間違いないですね」

◎そうした社会を揺るがす出来事があったりする。そういう中で音楽家としての役割について、どういう風に感じていますか。
「自分の役割については意識するようになりました。以前よりも意識的に社会にコミットするような発言をしたり、そういう表現をするようになりましたね。以前は、あまり強く意識はしていませんでした。
 僕は自分にも何かしらの役割があると思って、今もそれを手探りしている感じなんです。でも、考えを押し付ける気はなくて。それぞれの役割の中で、補完し合っているという意識を持てる世の中になればいいと思いますね。正義を押し付けることは止めたいと思うし、もしかしたらそうなっている時が自分でもあるかもしれないんで。そこは気をつけたいと思っています」


閉塞感のある現代に
“HOBO感覚”をふたたび。


◎今回のアルバムのタイトルは『HOBO HOUSE』です。リクオさんにぴったりという感じですよね。
「“HOBO”というのは、20世紀初頭のアメリカで、主に無賃乗車でアメリカ中を渡り歩いてた日雇い労働者のことなんです。でも、これは日本語の”方々”が語源で、当時の日系人が持ち込んだという説もあるんです。
 今回参加したミュージシャンも方々を渡り歩いているツアーミュージシャンばかりで、そういう“HOBO”達が集まって作った作品という思いを込めました。
 一つ感じているのは、世の中に旅人感覚みたいなものが、希薄になってる気がするんです。ミュージシャンは町から町へと渡り歩いて、たくさんの人に出会って、いろんな時間の流れを体験して、各地に様々な価値観があることを”五感”で実感しやすい。そのことで、人生の選択肢に幅があるということを身をもって知ってるんです。
 でも、今はそうした“HOBO感”が足りない、不寛容な時代に入ってきている気がしてる。自分が生きて行く上での選択肢が少なく感じられて、自分とは違う他者を受け入れられなくなっている。もっと立場やバックボーンが違う他者に共感を寄せる態度が大切だと思うんですよね。
 今の時代、寅さんは生きていけないんじゃないかと思うんです。そういう人を受け入れられる世の中であって欲しいと思いますね。多数派の価値観の中では隅に追いやられる存在が、社会の風通しを良くしていると思うんです」


お互いの影響を楽しみながら進む
ソウル・フラワー・ユニオン、中川敬との
『うたのありか』ツアー。


 リクオと中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)のライブツアーは間もなく最終コーナーをまわるところ。東京での2公演と沖縄での3日間を残すのみだ。全国各地を音楽の渦に巻き込みながら進む『うたのありか』ツアー。2人が生み出す、ある種の爆発的な化学反応に期待したい。

◎それこそHOBOのようなツアーの日々の中で、気づかされることって多いですよね。
「多いですね。それが自分のバックボーンになっているし。しんどいこともよりも楽しいことの方が多い。でも本当に楽しいことをしようと思ったら、楽ばかりはできないですけどね。面倒臭いことやしんどいことも経ていかないと。何でもそうですよね」

◎今回のツアーは、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さんとお二人のツアーです。
「中川くんは面白いですね。一緒に回る人がいると、その人が見る景色が自分の中にも入ってくるから。それが新鮮なんです。彼はものすごく好奇心が強いから、彼の視点が入ってきて新鮮なんです。そういう2人でいることによる化学反応を楽しむ感じです。それがないと一緒にやっていても面白みがないし」

◎一人のツアーとは全然違いますよね。
「違いはありますね。一人のライブをやる時、小さい会場なら曲順を決める必要もないし、アレンジや歌詞を変えることもできる。MCを入れる場所も自由だし。そもそもお客さんが完璧なものを求めてきていないと思うんです。
 中川くんとのライブもそれに近い形になるだろうけれど、1人では起こりえない化学反応も起きると思います。互いに影響を受けながらの、楽しいものになると思います。準備をしすぎないようにしたいですね。
 彼と一緒に回ってると、互いに影響を受け合って、いろんなことが適当になってきて、あまり細かいことを気にしなくなってくる。(笑)つまり、どんどん現場処理できるようになるんです。その場の空気を感じ取って、自分が反応するようになる。準備をしすぎて、こうするって決めてしまうと、現場の空気が関係なくなってしまうんで」

 12月10日には、『HOBO HOUSE』のリリースツアーとして開催された、渋谷の伝承ホールでの2枚組ライブアルバム『リクオwith HOBO HOUSE BAND Live at 伝承ホール』がリリースされる。
 当日の演奏曲全21曲が収録されており、『HOBO HOUSE』に収録された13曲すべてが演奏されている。9人のミュージシャンが紡ぐアンサンブルは、スタジオでのレコーディングとはまた異なる心地よいグルーヴを感じさせてくれるはず。

RIKUO NET
http://www.rikuo.net

◎LIVE INFORMATION

リクオ×中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)
『うたのありか2014』
オキナワ3デイズ!


interview リクオ vol.2 “希薄になった旅人感覚を取り戻す”

<宮古島公演>
11月20日(木)   
宮古島・Bar&Cafe Pisara

開場19:00 開演20:00
前売2000円 当日2500円(1ドリンク代別)※中学生以下は入場無料。(保護者同伴)
【チケット取扱】Bar&Cafe Pisara,Bar PULSE,カリブの酒場 isra,南国ワイン酒場 ガリンペイロ,Bar ボックリーのチョッキ,Food&Drink Radix,場違いレストラン 空飛ぶチョップスティックス
【予約•問合せ】
Pisara 0980-73-1910(19:00~3:00)

<石垣島公演>
11月21日(金)
石垣島・Jazz Barすけあくろ

開場19:30 開演20:00
前売2500円  当日3000円(1ドリンク代別)※中学生以下は入場無料。(保護者同伴)
電話&メール予約
電話予約:090-3796-8326
メール予約 bsidmoon@joy.ocn.ne.jp

<那覇公演>全国ツアーファイナル!
11月23日(日)   
那覇市・output

開場18:30 開演19:00
前売3000円 当日3500円(全席自由)
キッズチケット(高校生対象・要学生証)
前売2000円 当日2500円(ドリンク別)
※中学生以下入場無料(要学生証/保護者同伴)付き添いが必要な障がい者の方に限り、介護の方1名は入場無料。(障がい者手帳をご持参下さい)
問い合わせ・電話予約:ハーベストファーム098-890-7555



◎NEW RELEASE
リクオwith HOBO HOUSE BAND
Live at 伝承ホール


interview リクオ vol.2 “希薄になった旅人感覚を取り戻す”

全国発売に先駆け、ライブ会場にて先行販売決定!
あわせて、DVD『RIKUO wiht HOBO HOUSE BAND Live at Densho Hall Movie』も
各ライブ会場ににて販売されます。

HOME WORK/12月10日発売/税抜2,778円
[収録曲]
disc.1
1.光 2.明日へ行く 3.ランブリンマン 4.HOBO TRAIN 5.さすらいの詩 6.哀歌 7.花ざかりの通り 8.風の声 9.不思議な人よ 10.ステキなバカンス 11.愛しい人

disc.2
1.フシギ 2.はかめき 3.Forever Young 4.夜明け前 5.ソウル 6.HAPPY DAY 7.ミラクルマン 8.アイノウタ 9.SO-SO 10.モンクス・ドリーム

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Posted by harvestfarm at 13:39│Comments(0)インタビュー
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